事故対策委員会の取り組み

事故対策委員会では、年間目標に 
①事故防止対策の徹底(重大事故防止、事故件数減少)
②危機管理意識の強化(担当フロアでの危険箇所などに目を向ける)
を挙げております。

事故は未然に防ぐことが重要で、起こしてはならないものです。

図らずも起きてしまった事故に対して真摯に向き合い、反省し、原因を分析して
いかなくてはなりません。更に今後に活かすための行動が必要です。

具体的には、
1.転倒転落アセスメントシート(入所時、以後3ヶ月毎に評価)を
  看護・介護・リハビリの各計画内容に反映し生活の充実を図る事。
2.各種センサーマット(ベッドから起き上がると鳴る、車いすから離れると鳴る、
  足を下ろすと鳴るもの)の必要判断を行なう。
  アセスメントシートに準じて試行と継続について定期的に話し合いを行なう。
3.事故報告よりデータ集計と分析を行ない、全職員が再発防止に活かし行動に活かす事。

安心・安全・安楽な生活がご提供できるよう活動して参ります。

事故対策委員 リハビリテーション課 主任 田川陽介

レクリエーション委員会の取り組み

介護の現場では、生きていくために必要な三大介護「食事」「排泄」「入浴」を気持ちよく介助し、身体の健康を
保つための努力をしています。
しかし、身体の健康を保つことができても日々を生きているだけで何も楽しいことがないのでは
本当の意味で健康とは言えないのではないかと考えます。

 高齢者に限らず、私たちが人生を楽しむためには「心の栄養補給」や「心のケア」も大切です。
楽しみのない生活は生きる力を低下させ、ADL の低下にもつながります。
介護が必要になっても「楽しみ」や「生きがい」を提供し、
ご利用者一人ひとりの楽しみが継続できることはとても大切なことです。
そして私たちがそのお手伝いをさせていただき、
共に喜んだり、楽しんだり、時に悔しがったりする時間を一緒に過ごせることは大きな喜びです。
これからも私たちの取り組みの延長線上にご利用者の笑顔があるよう努力を続けていきたいと思います。

なお、施設1階には入所様皆様で制作した作品を展示しております。ご面会の際に是非、ご覧ください。

教育委員会としての取り組み

教育委員会では平成25年度の研修計画を立て、毎月研修を行っています。
外部講師をお願いすることや、当施設の職員が講師となる研修も多くあります。
どの研修もわかりやすく、現場に活かせる内容ではないかと思います。

4月~7月は7回の研修を開催しました。
5月に開催した「接遇」の研修では常に自分の言動を振り返り言葉使い、身だしなみ、
聞き方話し方には注意しなければならないことを再確認できました。
また、ケース発表もあり現場で活かせることもありよい研修となりました。

キャリアアップのためにもよい研修が行えるように教育委員会では活動を行っています。 

排泄ケアに関して

自立した日常生活を送る上で排泄コントロールは大切なものです。
現在一人一人に合わせた排泄ケア用品を選定することはもちろん個別に
排泄記録をとる事や尿量測定を行う事で
その人の排泄パターンを掴み排泄ケアを行っています。

また、出来る限り座位での排泄が出来るようにリハビリ課と協力しながら
トイレ誘導へ移行しております。

スキントラブル予防には、朝の泡洗浄を行い不快感を取り除き清潔に保てるように
心掛けております。

私たちはこれからも「排泄優先の原則」をモットーにその人のタイミングに合わせた
排泄ケアに努めて参ります。

入浴での取り組み

私たちは利用者様に「当たり前の生活」を過ごして頂きたいと考えています。
では、当たり前の入浴とはどのようなものでしょうか?
施設によくある「機械浴」これは一般家庭にはないと思います。「大浴場」これもありません。

通常の家庭浴槽で入浴していただく事で「風呂に入った」と思って頂けるように歩ける方だけでなく、お一人では立てない方も家庭浴槽に入って頂けるような介助をさせて頂いています。
実際に慣れ親しんだ浴槽でのお風呂で「気持ちいい」と言って頂けることこそ私たちの原動力になっています。

他にも菖蒲湯や柚子湯、入浴剤の提供など入浴を楽しんでいただけるような企画を実施しています。

これからも入浴を日常の中で楽しみと思って頂けるような事を検討してまいります。

食事サービスに関して

「七夕メニューを提供しました」

去る7月7日の昼食に、七夕にちなんだメニューを提供しました。
献立は

★そうめん
★枝豆とコーンのかき揚げ
★ささみとみょうがのポン酢
★フルーツゼリー

です。

当センターでは、他にも居室フロアや玄関に笹の葉を飾り、皆さんに短冊に願い事を書いていただき、七夕の季節を楽しんでいただく取り組みを行なっていました。
皆さん、思い思いの願い事を書いて下さいました。

季節を感じながら、安全に楽しく、お食事をしていただけること、当たり前のようで、とても大事なことをしっかりできるように、今後も取り組んで参ります。

感染対策に関して

高齢者は加齢に伴い抵抗力が低下してくる為感染しやすい状態にあります。
また西東京ケアセンターの様な高齢者介護施設は「生活の場」でもあるという点で入所者及び職員が感染を起こした場合、
集団感染を起こす可能性がとても高いのです。

集団感染を起こす可能性がある感染症として、インフルエンザ・ノロウイルス・疥癬・結核菌・MRAS・緑膿菌等があります。

私たち職員は手洗い・手指消毒の徹底、マニュアル作成・勉強会を通し日々感染予防に努めております。
また、ご面会に来られる方々にも面会前の手指消毒・マスク着用の実施、食べ物の持ち込み制限などお願いしております。
ご理解ご協力のほどよろしくお願い致します。

褥瘡予防への取り組み

褥瘡(じょくそう)とは、寝たり座ったりした状態の時いつも同じところに一定以上の圧力が
持続的に加わることによって、皮膚に障害を起こした状態をいいます。

一般的に「床ずれ」とよばれています。 

高齢者は低栄養状態や活動の低下、疾病に伴う寝たきり状態に陥りやすく、褥瘡が発生する可能性があります。
特に施設を利用している方は、加齢に伴い心身の機能が低下している方が多く、褥瘡が発生しやすい状態にあります。

当施設はこうしたリスクをもつ利用者の健康で尊厳ある生活の実現のため、
多職種協働のもと質の高いサービスの提供を目指し、褥瘡発生予防に対する体制を確立し、褥瘡が
発生しないような適切なケアを行い、予防に努めています。

身体拘束への取り組み

「身体拘束」と聞くとなんか手足や体を紐や鎖で縛って・・・・・などと言う感じがするのは私だけでしょうか。

施設における身体拘束とは利用者の制限を妨げる行為全般を指します。

例えば、ベッドの柵を4点つけて出られなくする。つなぎの服を着せて自由に服を脱げなくする、ミトン手袋を使用して指先の自由を奪うなども身体拘束にあたります。

私たちはご利用者様の安全のために職員が行なってしまいそうなこういった行為を未然に防止するだけでなく身体拘束を行なわなくてもご利用者が安全快適に施設内でリハビリや生活が送れるように現場のスタッフと一緒に取り組んでいます。

西東京ケアセンターの目標は身体拘束0です。

事故対策への取り組み

『インシデント』は思いがけない出来事「偶発事象」のことで、これに対して適切な処理が行われないと事故になる可能性があり、現場ではこれを「ヒヤリ・ハット」と表現することもあります。また『アクシデント』(事故)は、インシデントに気付かない場合や、臨機に適切な処置が行われなかった場合など、傷害が発生じ「事故」となります。

インシデントやアクシデントが発生した場合、各フロアではカンファレンスを開催し、一つの事例に対して経験豊富な職員から新入職の職員までが対策を練り事故防止に生かせるよう努力しています。

当施設では施設内で発生した事故原因をしっかり分析し、小さなミスが大きくなる前に少しでも未然に防げるよう、方向性をしっかり見定めご利用者に安全で快適な施設生活を過ごして頂くための事故対策に取り組んでいます。

看護部長 小林真弓