「排泄する」とは生きている限り誰にでもある生理現象のひとつです。
体の調子が悪い時はそのまま排泄にも影響します。
逆にすっきり排泄できなければ体の調子も悪くなります。
身体的にも大きな影響を与える排泄ですが、この「生きている限り誰にでもある」
当たり前の行為を当たり前に行えるように支援していきたいと考えています。
では、当たり前の排泄とはなんでしょうか?
私たちが普段排泄をするときのことを考えてもらえばわかると思いますが、
場所としてトイレで個室であること、その個室には当然自分ひとりで入り、
鍵をかけ、誰からも見られないように行っています。
そして、衣類をおろして排泄します。
衣類をつけたまま排泄をすることが当たり前の排泄ではないですよね。
そうすると、いくら高齢になったとしてもオムツをつけたままトイレ以外の場所で
排泄をすることは当たり前ではないことが分かります。
オムツはあくまでも補助下着であってトイレの代わりにはならないのです。
もちろん疾病、障害の具合で一時的にオムツに頼らなくては
いけない状況はありますがそれは「当たり前の状況ではないこと」
をきちんと理解して使用していき、
最後まで尊厳のある排泄の支援をしていけるよう努めてまいります。